<電子レンジでプラ容器使用のリスクは?>

①プラ容器を電子レンジで加熱すると数十億個のナノプラスチックが放出される
②電子レンジ+プラスチック素材で発生する有害物質が危険

 

プラ容器を電子レンジで加熱はリスクが大きい

電子レンジにかけられたプラスチックは、熱と加水分解の二重の衝撃を受ける。
このふたつの働きにより、容器に無数のひびが入りマイクロプラスチックやナノプラスチックのような微細な粒子や、プラスチックの有毒化学成分が放出されてしまう

 

プラ容器を電子レンジで加熱すると数十億個のナノプラスチックが放出される

電子レンジでプラ容器加熱実験

実験では、電子レンジで安全に使用できるベビーフードの容器を使用しています。
例え、電子レンジ対応プラスチックでも、プラはプラです。
どんな種類のプラスチックでも、電子レンジでは使用しない方がいいということのようです。

実験を行った大学 米国のネブラスカ大学リンカーン校のチーム
実験に使用された容器 安全に使用できると承認されているポリプロピレンとポリエチレンで作られたベビーフードの容器を使用した実験を実施した
実験内容 1,000ワットの電子レンジで3分間加熱した後、容器に入れたさまざまな液体をマイクロプラスチック(少なくとも直径1,000分の1ミリメートル)とナノプラスチック(さらに小さい)について分析した。
実験結果 電子レンジを使用するとマイクロプラスチックが発生します。
粒子数はさまざまでしたが、研究者らは、わずか 1 平方センチメートルのプラスチックから 3 分間のマイクロ波加熱中に 422 万個のマイクロプラスチック粒子と 21 億 1,000 万個のナノプラスチック粒子が放出される可能性があると推定しました。
結論 ポリプロピレンやポリエチレン製品の中に水や乳製品を入れて電子レンジで加熱すると、プラスチックの相対濃度が最も高くなる可能性が高い
人体に悪影響を与える懸念 私たちが摂取するプラスチックは少ないほど良い
マイクロプラスチックの腎臓細胞による毒性実験 腎臓細胞での実験
・72時間未処理のまま放置した胎児腎細胞
・マイクロおよびナノプラスチックで処理した胎児腎細胞
の比較実験

研究チームは、最高レベルのプラスチックに曝露された腎臓細胞の77パーセントが死滅していることを発見した。
これはマイクロプラスチックの潜在的な毒性を表している

≫プラスチックを電子レンジで加熱すると数十億の粒子が放出される可能性があると科学者が警告

 

電子レンジに対応したプラスチックなど存在しない
<発言者:レオナルド・トラサンデ氏(小児科医)>
冷凍食品用のプラスチック製保存容器や容器の多くは「電子レンジ対応」と謳っている場合がありますが、この表現は誤解を招きます。
「現実には、電子レンジに対応したプラスチックなど存在しないのです」プラスチックを電子レンジで加熱すると、これから食べようとしている食品に化学物質が浸透する可能性があります。
トラサンデ著書:「病気が増え、太り、貧しくなる: 私たちの健康と未来に対するホルモンかく乱化学物質の差し迫った脅威と私たちにできること」

電子レンジでご飯が炊けるプラ容器や、ラーメンが作れるプラ容器がありますが、それらのものは避けるべきです。

 

MNP(マイクロ・ナノプラスチック)が体に入るとどうなる?

ナノプラスチックは身体にダメージを与える可能性がある

人間がナノプラスチックやマイクロプラスチックにさらされると、様々ながん、呼吸器疾患、炎症性腸疾患など、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

食品中のマイクロプラスチックとナノプラスチックによる健康リスク

現在は、プラスチック汚染から逃れることは不可能で、私たちは、平均して1人あたり1週間に5グラム(クレカ1枚分)のプラスチック粒子が人間の消化管に入ると言われています。
摂取したマイクロプラスチックやナノプラスチックが健康に危険をもたらすかどうかは、現在、数多くの研究で調査されています。

MNP(マイクロ・ナノプラスチック)が体内にたまると?】

消化管内 ・局所的な炎症や免疫反応、がんの発症と関連付けられている
・腸疾患になるリスクが上がる
脳内 プラスチック粒子は炎症、神経障害、さらにはアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患のリスクを高める可能性がある
動脈内 マイクロプラスチックが、血管内に蓄積されると脳卒中や心臓発作発症の原因になる

●プラスチック粒子の潜在的な健康への悪影響は、慢性疾患を抱える人々にとって特に大きな影響を及ぼす可能性がある

≫食品中のマイクロプラスチックとナノプラスチックによる健康リスク 2022年3月24日

 

電子レンジ+プラスチック素材で発生する有害物質が危険

プラスチックには、強度を出す目的や紫外線からの劣化を防ぐために、化学物質が添加されています。
その化学物質に毒性があり、電子レンジの熱で有害物質が放出し、食品に混入してしまいます。

危険な化学物質

BPA、フタル酸エステルなどの化学物質は、生殖、成長、代謝などのプロセスを制御する体内の化学伝達物質であるヒトホルモンを模倣する可能性があります。
これらの物質にさらされると、不妊症から胎児の発育不良、がんまで、あらゆるリスクが増大することがわかっています。

BPA
(ビスフェノールA)
・プラスチックの食品パッケージや飲料缶の内側コーティング、缶詰の内側のコーティング、エポキシ塗料などに使われている
・内分泌疾患や不妊症、男性の精子の減少、さらには乳がんや前立腺がんにつながる可能性が示唆されている
フタル酸エステル ・プラスチックを柔らかくするために使う可塑剤(かそざい)に使われる
・血液-胎盤関門を通過し、妊娠期間が短くなる問題や、男性の生殖発達の阻害認知障害や、行動異常などとの関連性が指摘されています

 

妊婦が市販弁当を食べることで死産のリスクが2倍

妊婦が市販弁当(週に1回~2回)を食べることで死産のリスクが2倍という研究結果があります。(エコチル調査)
理由は、温めに電子レンジを使っているからだということです。
電子レンジで市販弁当を加熱することにより、
弁当のプラスチック素材から、BPA(ビスフェノールA)などの有害物質が発生して、
それが胎児に影響を与えるということです。
市販の弁当を食べる時は、温めないでそのまま食べるか、
陶器などの容器に移して温めるようにしましょう。

 

BPAは欧州では規制対象、日本では情報収集段階

欧州では、BPAには、毒性が証明されているとして、規制や禁止が進んでいます。一方日本では、まだ様子見で、情報収集に努める程度です。
BPAは、特に妊婦や小さな子供のいる家庭は、毒性の影響を強く受けやすいので要注意です。

EU専門家委員会が食品接触材料におけるビスフェノールAの禁止を可決。禁止は移行期間を経て2024年末までに施行される見込み。(2024/6/18)

BPAフリーなら安全?

最近は、BPAを使っていないBPAフリーの商品も開発されているようですが、BPAフリーなら安全なのでしょうか?
いくらBPAフリーでも、プラスチックである限り電子レンジの熱でマイクロプラスチックが放出されます。
特に、赤ちゃんが飲む哺乳瓶の材質には、気を付けないといけません。
安全なのは、ガラス製でしょう。

「BPAフリー」の哺乳瓶から大量のマイクロプラスチックが赤ちゃんに 不当表示で米2社提訴

「BPA(ビスフェノールA)フリー」をうたう哺乳瓶は安全性をめぐり消費者を誤認させているとして、米国で大手メーカー2社に対する訴訟が起こされた。原告側によると、2社のポリプロピレン(PP)製哺乳瓶は温かいミルクなどを作ると有害なマイクロプラスチックがしみ出す。だが、製品ではポリプロピレン製と表示しておらず、親らが気づかないうちに乳児を危険にさらしていると非難している。

原告側は、2社は哺乳瓶や赤ちゃん用コップ(ストローマグ)の原料のポリプロピレンについて、加熱されると有害なマイクロプラスチックが飲み物や食べ物にしみ出す可能性があることを製品のラベルやパッケージに記載せず、消費者を欺いたとしている。

原告側は、マイクロプラスチックは乳幼児やそれ以降の年齢層の子どもが少量でもさらされると、消化器系や免疫系、生殖系、中枢神経系、循環器系に悪影響をおよぼすなど、重大な危険性があることを明らかにした複数の研究を引き合いに出している。

<ポリプロピレン製哺乳瓶で育てられる乳児は、毎日100万個のマイクロプラスチックが体内に入る>

多くの哺乳瓶メーカーは、2012年に米国でBPAの使用が禁止されるとポリプロピレンを使用するようになった。2020年に学術誌「ネイチャー・フード」に発表された研究によると、世界で販売されている哺乳瓶の82%超がポリプロピレン製となっている。

研究によれば、ポリプロピレン製哺乳瓶に常温の水を注いで60秒間振ると、1リットルあたり数十万個のマイクロプラスチックが放出された。また、粉ミルクを溶かす際の推奨温度である70度のお湯を注いで振った場合は、同最大1600万個のマイクロプラスチックと数兆個もの微小なナノプラスチックが放出された。ポリプロピレン製哺乳瓶で育てられる乳児は、毎日100万個のマイクロプラスチックにさらされるという。

≫「BPAフリー」の哺乳瓶から大量のマイクロプラスチックが赤ちゃんに 不当表示で米2社提訴 <forbes japan 2024.06.28>

日本では、プラスチックが体内に入っても安全という話がまかり通っているようです。
プラスチックが危険だという情報は、日本ではまだまだ少ないです。
特に、子供の食器類は、軽くて割れにくいという観点から、プラスチック製が多いのではないでしょうか。
学校給食や、病院給食で使用される食器も、殆どがプラスチックですけど、後々体に悪影響が出ないか心配です。
プラスチック製の食器を使っている場合は、電子レンジで使用しないことはもちろんですが、熱い食べ物を入れないことや、食洗器にも注意が必要です。

 

食品ラップに注意する

プラスチックの種類によっては、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に油は高温になり、油ものにラップをかぶせて温めると、
ラップが溶け出すことがあります。

また 冷凍用に熱々のご飯をラップに包み冷凍後、
それを解凍時に、ラップに包んだまま熱々に温めるという行為も危険です。
ご飯がプラスチック味になり、有害物質を取り込むことになるので身体にも悪いです。

塩化ビニール製の食品ラップを避ける
塩ビ製のラップの危険性(塩ビは有害なプラスチック)

ポリ塩化ビニリデンは、乳がん細胞を増殖させる物資が溶出する。
(このラップを使った実験では、乳がん細胞を2倍も増殖させる結果が出ている。)

「ポリ塩化ビニリデン製」(塩ビ製)のラップを浸した水に金魚を入ると、狂ったように暴れ出したり、反対にすぐに水の底に沈んで動かなくなり、神経や脳に影響があると思われる実験結果が明らかになっています

妊娠中の胎児への悪影響の他、様々な危険性が指摘されています。

どんなラップが安全?

比較的安全なラップは、無添加のポリラップだと言われています。

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感想(4件)

 

プラスチック容器の代替品

プラスチック容器は、食品を保存しているだけでも、マイクロプラスチックが混入することが、最近の研究で分かってきています。
食品の保存や温めには、プラスチック容器を避けて、ガラス、ステンレス、ホーロー容器を使うようにしましょう。
今すぐに、全ての保存容器をプラスチック以外のものにするのは、難しいかもしれないですけど、プラ容器の危険性を考慮して、新たなプラ容器の購入を控え、代わりにガラス製など安全なものを選びましょう。
プラ容器で、古いもの、傷のついたもの、ひびの入ったものは、さらに化学物質が漏れ出す可能性があるため、思い切って廃棄しましょう。

ガラス容器

プラスチック容器に比べて、ガラスは食品に対する影響が少なく、加熱や保存の際にも化学物質が溶け出す心配がありません。

<耐熱ガラスの特徴>
冷蔵庫や冷凍庫で保存する場合にも適しており、調理後の余り物をそのまま冷やしたり凍らせたりすることができます。
再度、食べるときはそのまま電子レンジやオーブンにも使えます。

   
<価格帯>
850円~6,000円(数量による)
<価格帯>
4個セットで4,410円(楽天)
3点セットで4,088円(アマゾン)

 

ホーロー容器

ホーローは、ベースである金属の表面に、ガラス質の釉薬を800~850度で焼き付けたものです。
ガラス質は塩分や酸に強く、プラスチックのように成分が溶け出してくることがありません。
<ホーロー容器のメリット>
・汚れが落ちやすい
・冷凍保存ができる
・臭い移りがしない
・色移りがしない
・酸に強い

<ホーロー容器 デメリット>
・電子レンジが使えない

 

   
<価格帯>
2,915円(楽天)
<価格帯>
2,860円(楽天)

 

 

ステンレス容器

<ステンレス容器の特徴>
・衛生的(ステンレス容器の表面が滑らかで、汚れや細菌の付着を防ぎやすい)
・耐久性がある(強度があるため、長期間の使用にも耐えることができる)
・衝撃に強い(落としても割れない)

   
<価格帯>
1,290円~
<価格帯>
949円~(数量による)

 

<電子レンジでのマイクロプラスチックや有害物質のリスクを避ける方法>

◆市販の弁当は電子レンジで温めない
◆電子レンジを使うときはプラスチック容器をさける
◆添加物の入っていない安全なラップを使う